相続税の申告
改正「相続時精算課税制度」のしくみ
(9)通常の贈与とどう違う?
相続時精算課税制度の贈与と通常の贈与との相違点は次のようになっている。
項目 | 相続時精算課税制度の贈与 | 通常の贈与 |
贈与者 | 年齢制限あり | 制限なし |
受贈者 | 20歳以上の直系卑属である推定相続人・孫 | 制限なし |
受贈者の選択 | 個別選択できる | なし |
非課税枠 | 生涯2,500万円(特別控除) | 年110万円(基礎控除) |
税率 | 一律20% | 10%から55%までの超過累進税率 |
計算対象期間 | 届出後相続開始まで | 暦年 |
申告義務 | 適用を受ける場合すべて | 基礎控除を超える場合 |
相続時に加算 | すべて加算 | 相続時開始前3年以内の贈与のみ加算 |
贈与税額の精算 | すべての贈与税が精算される 払い過ぎた贈与税額は還付される |
相続時に加算された財産にかかる贈与税額のみ精算還付はなし |